2018-02-01から1ヶ月間の記事一覧
『震える牛』 相場英雄さん 中野の殺人事件から繋がる食品偽装問題。 自分は少しでも安い商品を買い求める為にチラシなどで情報を得て店舗に足を運んでしまいます。 “安い商品には理由がある” 自分はこの作品を読んで、少しでも高くても良いから安心といえる…
『ミッドナイト・バス』 伊吹有喜さん 初めて読む作家さんです感動長編という言葉に惹かれ思わず手に取ってしまいました。 主人公はバスの運転手利一。 彼には娘の彩菜、息子の玲司がいました。 奥さんである美雪とは離婚しています。原因は姑とのごたごたや…
『楽園のカンヴァス』 原田マハさん 楽園、楽園続きですが、原田さんの楽園はまた違う楽園でした。 原田マハさん4作目です。 美術的世界観が理解できず、こういった作品は遠慮がちでしたが、読んだ瞬間に引き込まれてしまいました。 コレクターの邸宅に織絵…
『ひそやかな花園』 角田光代さん 子供時代のキャンプの思い出。そこに集まった子供たちと大人たち。 一体ここに集まった人たちは、何なのか? 学校とは違い子供たちにとって居心地のよい場所でもあったのに、ある時から中止になります。 その理由は大人しか…
『生きるぼくら』 原田マハさん 学生時代いじめを受けたのを理由に引きこもりになってしまった人生。 それからというものの、ケータイゲーム、SNSにのめり込む毎日。 母の苦労も知らず… 父と離婚してから女手一つで働き続けてきた母。そんな唯一頼りだった母…
『奇跡の人』 原田マハさん ヘレンケラーを擬似した話でした。 登場人物はヘレン・ケラーとアン・サリヴァン。介良れんと去場安。 れんが人間らしく慣れたのはキヨの影響が大きいと思います。 三重苦のれんを人間らしく育てた安先生。読者にも安がれんに教育…
『対岸の彼女』 角田光代さん 八日間の蝉から読み始めて、対岸の彼女を読んでみて、二作品目の角田光代さん。 分かる分かる、と女性だからこそ共感出来る部分がありました。 友情とは何だろうかと、人と関わるのが苦手と思ってる人におすすめかもしれません…
『八日目の蝉』 角田光代さん 主人公は逃げて、逃げて、人の目を気にして生活しなければならない人です。 何故なら彼女は誘拐犯だからです。 誰も報われないし、誰も幸せになれない。 一章では誘拐犯である母が捕まるまでの一部始終を描いています。 二章で…
『四次元温泉日記』 宮田珠己さん エッセイです。借りた本です!温泉嫌いの宮田さんが各場所を巡り温泉好きになっていきます。 面白いのが温泉のことだけでなくて、温泉施設の館内迷路も楽しめるというところです。 紋さん、篠さん、宮田さん、とおっさん3…
『傷だらけのカミーユ』 ピエール・ルメートルさん ヴェルーヴェンシリーズ三作目です。 自分はアレックス→イレーヌ→の順に読んでいるのでこの作品はかなり後の話になることがわかりました。 この作品はカミーユ→女性 目線で書かれています。 カミーユもイレ…
『ぼくは勉強ができない』 山田詠美さん 勉強が出来ない高校生の話。 奥が深い〜です。 短編集になっていますが、どの話もなる程なと勉強になることばかりで高校生のうちに読んでおけば良かったと後悔でした。 主人公秀美は作品名そのまま勉強が出来ません。…
『アンチェルの蝶』 遠田潤子さん 初読み作家さん 雪の鉄樹も気になってましたがまずはこちらから↑ 遠田さんが関西出身なのもあるのか、大阪弁がよく見られ、舞台も大阪でした。 主人公藤太を含め3人の育った環境について書かれていますがこれもまた酷い境…
『ふたご』 藤崎彩織さん 直木賞候補作、気になってしまい迷わず購入。 二人はふたごのようでふたごではない。時には友達、恋人、家族のような存在。 月島は日常において全てにおいて頑張る方法が分からないといい、高校中退、し留学もするが、二週間で挫折…
『悲しみのイレーヌ』 ピエール・ルメートルさん その女アレックスの前に読むべきでした。 アレックスで少しネタバレがあるので… それでも充分に楽しめました。 アレックスに続きなんともいえないこの読了感。残酷で報われなくて、とにかく苦しい。 真相が明…