🔖2020/5/2
『夜に駆ける』
YOASOBIさんの曲の元になっている原作小説です。
どんなものなんだろうと思い購入を決めました。
おすすめはこんな感じです。
- まずYOASOBIさんの曲を聴く
- 小説を読む
- YOASOBIさんの曲を再度聴く
- PVを見る
まずは曲のイメージと作品が思った以上に雰囲気が異なりすぎて驚きました。
小説を楽しみながら音楽も楽しむことが出来る。そして意味を知ることでpvから想像を膨らませ楽しむことも出来る。こんな作品今までにない形態です!
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〜あらすじ〜
※ネタバレ注意※
『夜に駆ける』
さよならの一言で彼女はフェンスに立っていた。彼は彼女を決まったかのように止めに行った。彼は彼女が好きだった。
彼女はフェンスに立っているとき何かに恋するような目をしていた。彼はそれに嫉妬していた。彼はブラック企業に勤めておりかなり滅入っていた。彼は分かってしまった。彼にとって彼女は…。そしてフェンス越しに2人身を投げるのだ。
『あの夢をなぞって』
夢を見た。花火大会で彼に告白される夢。
予知夢が出来る一人の彼女と彼のお話。
予知夢があってから彼女は挙動不審になってしまう。彼女は以前川に溺れそうになった時に助けてくれたきっかけで彼好きになっていた。
彼は予知夢があってからそれを実現しようと予知夢通りの行動をする。しかし花火大会の前に色々と異変が起きる。
『たぶん』
同居人がメモ一枚置いて家を出ていった数日後、家が騒がしかった。何かと思ったら同居人が部屋を片付けていた。2人の跡形を消す為に。おかえりなんて何度も行ってたのに、もう言うのは変だ。誰のせいでもない、嫌いじゃないけど合わない。よくあることだ。
『アンコール』
明日世界が終わるらしい、そんな時に彼女が目を覚ましたのは楽器が置いてある狭い部屋。
そこに居た青年に好きにして良いと言われ、青年は家を出て行ってしまった。
彼女はそこにあったピアノに触れる。もう何年も触ってない。嫌な記憶も蘇るが、ピアノに夢中になってしまう。
青年が立っていた、彼女は青年にギターを渡す。『一緒に弾こう』と。
青年は楽器をやっていたが、一緒に楽器をやっていた友達を失ったことで楽器を触れずにいた。久々に触れ涙をながすのだ。
明日もし世界が終わらなければ、、
となんとも切ない気持ちにもなり、
ほっこりと温まるお話でもあります。
ああ、読んだ後も素敵な情景が頭に浮かんできます。これは余韻ってやつですね。
何度も読み返して、曲を聴いてずっと小説の世界に浸っていたい、そんな一冊です。