🎌2023.1.2
『サブスクの子と呼ばれて』
久々に夢中に読んだ作品でした。
山田悠介さん。
私が小説を好きになったきっかけは山田悠介さんです。
元々小説はあまり読まない人でした。
小説を読むきっかけとなったのは中学時代一緒に登校してた友達の影響です。
当時私は中学時代、部活一筋の人間でした。
部活にばかり打ち込んでいたので、クラスに馴染めず、次第に孤立していました。
反抗期という事もあり学校の物を壊した事もありますし、勉強と言われて教科書を破いた事もありますし、腹が立ち家出もしょっちゅう。本当にひどい生活でした。
自分のクラスの先生は自分を居ないような扱いをし、私は不登校になりかけました。
そんなときに出会ったのが山田悠介です。
友達からおすすめされ一番最初に購入した作品がニホンブンレツという作品でした。
男女が生き別れになる話だったのですが、
この時に私の心のなにかが動いたのでしょう。
初めて夢中になり読み、山田悠介シリーズを端から端まで読み始めたのです。
それから私は図書委員に入り、卒業まで本との生活を送ったのです。
あのとき山田悠介さんの作品に出会えてなければ、私の人生大きく違うものになっていたのではないでしょうか。
本当に山田悠介さんの作品は私の中で貴重な出会いでした。
あれから12年の歳月が経ち久々に山田悠介さんの作品を見つけ、懐かしさのあまりに手を取った作品。前と変わらずやはり夢中にさせられました。
人身売買、捨てられた子供達。深く考えさせられました。主人公は怜くんと仄香ちゃん。
二人とも養護施設の森さんに大丈夫に育てられました。ただ生活する中でどうしてもお金が必要になります。
サブスク…という仕事をさせられる事で二人とも事件に巻き込まれるのです。ただ子供のサブスクは違法行為、何かあっても対応が出来ないのです。
怜にとって仄香は家族の存在のような存在でした。怜は仄香とサブスクがきっかけで離れ離れになるのです。それから仄香の行方は分かりませんでした。
怜は弁護士になり、サブスクの担当になります。
仕事の中で久々に仄香に再会を果たしますが、仄香の記憶は消しさられていました。
どうなる、どうなる、と問い続けながら読んでいき、最後は見事にどんでん返しが待っています。
最後の最後まで、本当にドキドキさせられました。
山田悠介さんの作品をもう一度全部読み直したくなりますね。