🔖2021/2/14
『傑作はまだ』
瀬尾まいこさん
主人公は小説家です。
今は1人身なのですが、実は彼には息子がおり出生してから一度も会ったことがありませんでした。
その息子が25歳になり急に彼の家を訪ねてくるのです。
バイトが近くだからという理由なのですが、
主人公は小説家なので引きこもっており家で息子と接する機会は少ないのです。
その中でも息子は外付き合いの仕方や社会の現実、小説の中以外の世界を主人公に教えていくのでした。
やがて息子が帰る日がやってきます。
主人公は一度も会ったことが無い息子に今まで特になんの思いも抱かなかったのですが急に寂しさを感じます。
息子に会うことで小説内容の傾向も変えていき、主人公自身も変わっていきます。
そして、息子が家に来た理由が別にあることも分かります。その理由に涙涙です〜。
家族は家族で離れていてもお互いのことを考えているんだなと家族の暖かさを感じる作品でした。