🚩12/1-12/2 読書期間
『鏡の中の弧城』
辻村深月さん
辻村さんは凍りの鯨以来です。自分でも合わない作家さんだなーと思っていて読むことはもうないなとは思ってましたが…
妹から誕生日プレゼントでこの本を貰い読んだ後この思いは払拭されてしまいました。
率直な感想で言うと、もう一度読みたい。
ミステリーを読んでいるような、おとぎ話を読んでいるような錯覚に陥ります。
小さい頃童話をよく読んでいた人には話の展開が分かってしまうかもしれません、
主人公は学校に行けてない生徒達が、集められます。
主人公達は鏡の中が光その中へ招待されます。
その中はおもちゃのお城のようで、それぞれの主人公達に部屋が分け与えられていました。
ただ一人このお城に住むおおかみ様が主人公たちに「5時以降にこのお城に居たら喰われてしまう」と言うのです。
お城には願いが叶う鍵が隠されており、
それを見つけることで自分の願いを叶えられると言いますが、ここで過ごした城のことは忘れてしまうといいます。
期限は3月30日…
それ以降は城も閉まってしまうと言うのです。
主人公達は何らかの理由をかかえてここに招かれました。
しかし、主人公達には同じ共通点があるにも関わらず何か話が噛み合わない。
…。
言語能力が無いのでうまく表現出来ませんが、
まるで次元を越えたゲームをしているようで、自分も操られているのではないかと思う程ワクワクさせられました。
あー成る程これが本屋大賞か、と久々に満足できる作品に出会えました。