*my小説日記*

読書記録

🚩1/4-1/7 読書期間

アンチェルの蝶』

遠田潤子さん

 

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初読み作家さん

雪の鉄樹も気になってましたがまずはこちらから↑

 

遠田さんが関西出身なのもあるのか、大阪弁がよく見られ、舞台も大阪でした。


主人公藤太を含め3人の育った環境について書かれていますがこれもまた酷い境遇でした。

 

いずみ、秋雄、藤太の親は馬鹿親であり子供にまで手を出していました。

 

悲惨な学生時代、やがて3人は大人になり、数年ぶりに藤太は秋雄と再会しますが、女の子を預けなんと失踪…

 

藤太は癇癪持ちで些細な所で激昂してしまう所が親父さんと似てるな…と思う部分が見られます。

読んでいるうちに、段々と切なくなってきます。

 

アンチェルの蝶、購入した時に面白い題名だなとは思っていましたが、読了後この題名の響きに、とてつもなく胸が苦しくなりました。

 

ほづみちゃんには幸せになって欲しいただそれだけを祈るばかりでした。

 

シジミ蝶を見かけたら思わずこの作品のいづみを思い出してしまいそうです。