🚩3/1-3/7 読書期間
『青くて痛くて脆い』
住野よるさん
住野さんの5作目です。
住野さんの作品に登場する主人公は控えめなタイプでとても惹かれます。
控えめで、自分から行けない部分を何故か自分と重ねてしまったり…。笑
今回は大学生の話です。
主人公は楓という男の子です。
ある日大学の講義でずば抜けた発言をした秋好と出会い仲良くなります。
ある日、理想主義の組織をつくろうと楓と秋好はモアイという組織をつくります。
最初は2人だけでしたがやがて名が知られるようになり大きい組織になっていきます。
楓は理想と違うモアイを秋好がつくっていると不満を持ち始めモアイを抜けることに。
秋好は一体何を考えているのか…。
そう思い始めた楓はモアイを貶め、秋好に現実に向きあってもらい元のモアイに戻したいと考え始めます。
楓はモアイが企業に、個人情報を渡している情報を掴み行動にうつします。
やがて楓の行動はエスカレートしていきます。
楓の行き過ぎた行動が結果的に彼女を傷つけることになってしまいます。
いたい。
読み終えた後思わず口に出してしまいそうでした。
人は孤独では生きられない、誰かを利用してしまいます。それでも人を傷つけることは絶対にいけないと思います。
主人公2人はお互いに自己顕示欲が強くぶつかってしまったのです。お互い非を認め駄目な部分は人から教わり補うことで人は成長出来るのだと改めて思い知らされた作品でした。