🚩5/28-5/31 読書期間
『怒り 上巻』
吉田修一さん
初読み作家さんです。
「ダヴィンチ」book of year 2016文庫ランキング1位という帯に惹かれ思わず手に取ってしまいました。
八王子で若い夫婦が殺人事件に惨殺され、現場には“怒”という血文字が残されていました。
犯人は山神一也と正体は明らかになっているが行方知らずになっており更に整形、女装、をしており捜査は難航していました。
千葉の港で働く親子。ふらっと東京まで出ていった娘愛子を連れ戻しに行った父の洋平でしたが、その後、洋平の所でバイトで働く田代という真面目な男に愛子は惹かれます。この男の正体は掴めないのでした。
東京の大企業に勤めるゲイである優馬。クラブで踊り、病気の母を見舞いに行く生活を送っていました。ある時温泉施設で直人名乗る男に出会います。兄嫁の友香にも気に入られるのですが、この男の正体も不明なのでした。
夜逃げが当たり前の母と泉は沖縄に行くのでした。泉は辰哉という友人にボートで離島に連れて行ってもらうのですが、そこで田中といういかにもバックパッカーに見える男に出会います。
彼は那覇に時折働きにいくのだと言いますが、ここに居ることは決して誰にも言わないでほしいと泉に口止めをするのでした。彼の正体も不明なのでした。
八王子の殺人事件、正体不明の3人の男、複数の話がどう繋がっていくのか下巻に期待です。