🚩3/23-3/26 読書期間
『共震』
相場英夫さん
私が今まで読んだ中で相場さんは2作品目になります。
さすが相場さん自身が元ジャーナリストさんだけあってリアルに描くのが上手いので作品に釘付きで目が離せなくなります。
作品ではこの災禍を利用し、悪党を働き、人に信頼されていた県庁を殺害するといった恐ろしいものでした。
義援金詐欺…そんなのあるのかと。
ネタバレになってしまうので詳しいことは書けませんが相馬さんの作品は何かと考えさせられ、曖昧に話を進めない所が良い所だと思います。
というのはこのストーリーが他人事だと思えないからです。
3.11
つい最近身近におこった災禍の襲来。
決して忘れてはいけない、風化させてはいけないものだと思います。
7年経った今も苦しんでいる人はいますし、被災地で家族を失った方々の思いを考えると胸が痛いです。復興とは周りが思い込んでいるもので、実状は分からないものです。
実際作家の相場さんも被災地に足を運び、多くの人に伝えために本にすることに決めたそうです。
私は東京の人間で当時はテレビで情報を得ていましたが、相馬さんが描いたものは、自分が想像していたよりも壮絶なものでした。
もうあれから7年と考えると時は早く感じます。
復興と20年に開催されるオリンピック、
もしかしたらオリンピックの方が立ち上げが早いのではないかという筆者に問いかけに考えさせられてしまいました。
募金でも何でも自分に出来ることはしていきたいと感じました。