🚩4/20-4/22 読書期間
『邪魔 上巻』
奥田英朗さん
奥田英朗さん、去年初読みだったのですが、見事に嵌りました。
去年衝動買いしてずっと積読になっていた作品です。
まだ上巻なので、ちゃんとは感想は言えませんが、上巻は平凡の生活をしていた及川家でしたが放火事件に巻きこまれ、なんとその犯人が及川家の旦那さん茂則さんが疑われるというもの。
奥さんの恭子さんはスーパーのパートさんをしていて、ガーデニングを始めましたが旦那さんが放火犯として疑われると分かってからなんだか、様子がおかしいです。職場でもパートの規定を改めようと、動き始めたりと…。
因みにこの捜査をしている九野さんという刑事さんが登場するのですが、この人も奥さんを無くし、高校生の少年に喧嘩に巻きこまれ、、、手を出してしまった九野さんは上司から退職届けを書かざるを得ないという複雑な状況に陥ってます。
犯人は旦那さんの茂則さんなのではないか?と疑われたまま、上巻は終了します。
なので何が何なのかまだ何も分からない状態です。
流石奥田さん。下巻への導き方が上手いです。
確かに、茂則さんは怪しいですが、上巻では怪しいこと以外に何をやったかさえも明らかになっていないので下巻で全てが明かされるのが楽しみです。
奥田さんのイン・ザ・プールなどの伊良部先生シリーズは腹を抱える程に笑える作品でしたが、この『邪魔』という作品は『最悪』という作品に似ているような感じがします
後半にストーリーが全て繋がる予感がします。
*印象に残った言葉*
・人間て足りなければ足りないことに悩んで、あればあるで失ったらどうしようって悩むんだよ。
・典型的な素人の反応とは、心の準備をしていても予期せぬ箇所を突かれるとたちまち崩れてしまう。
・長いものには巻かれろ
権力や勢力が強い者には、いがみ合ったりせずに従った方がいい
・触らぬ神に祟りなし
(さわらぬかみにたたりなし)
余計なことに関わらなければ
酷い目に遭うこともないというもの。
下巻も早速読んでみたいと思います。