🚩4/15-5/1 読書期間
「そして、バドンは渡された」
瀬尾まいこさん
初読み作家さんです。
本屋大賞一位を取られたみたいですね。
それで初めて瀬尾さんを知りました。
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主人公は森宮優子
主人公の親は実の父親も母親も居ない。
森宮壮介さん
優子は実の父親でない彼を森宮さんと呼ぶ。
優子の父親は何度か変わり、母親も何度か変わるのですが、最終的に森宮さんと過ごしていく生活に落ち着くのでした。
森宮さんは梨花さんという(優子にとって2人目の母親)と結婚するのですが、梨花さんはすぐに行方が分からず失踪してしまいます。
森宮さんは血が繋がっているわけでもない優子を1人で育てあげていくのです。
優子自身も森宮さんとの関わり、実の親ではないという葛藤と向き合っていきます。
優子にとって“親”とは何なのか?を考えさせられます。
優子が立地に成長した時には出会ってきた親達の温かさを知ることとなります。
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家族の温かさが感じられる作品でした。
“子供は親を選べない”と言いますが、何度も変わってしまう親に優子も戸惑い我慢し耐えてきたのだと感じられます。
この作品で優子が大人びている理由も分かる気がします。
ですが、素晴らしい大人になっていく優子には、大人達から学んだことや、森宮さんの影響があるのだと思います。
実の親とは…
例え血の繋がりが無いどんな親であっても、
育ててくれた親が実の親だと思いました。
“本当に幸せなのは誰かと共に喜びを紡いでる時じゃない自分の知らない大きな未来へとバトンを渡す時だ。” 〜作中より〜
未来に希望が持てる作品です。
流石は本屋大賞!!
愛情のこもった作品でした。