🚩3/4-3/15 読書期間
『傲慢と善良』
辻村深月さん
表紙で惹かれてしまいました。
恋愛小説なんて久々に読んだ気がします。
恋愛に関しての心理描写が上手く、痛い程共感してしまい、主人公の彼女に感情移入してしまうほどでした。
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今まで親から可愛いがられ、可愛がられるあまりに自分の人生がいつの間にか親の思うままになってることってあると思います。
結婚相手まで親に決められると考えると流石にうんざりしてしまいますよね。
親に心配かけたくないからと親の顔色をうかがって生きることって非常に行きづらいことだと思います。
それが失踪した彼女真実の生き方でした。
ある時意を決して東京に出てきた真実ですが、
そこで、“真実自身”が良いと思う相手架に出会います。
そこで真実は架に、自分にストーカがいることを打ち明けます。
“彼女を守る”
架は真実との結婚を決めますが、いざ結婚式迎えようとしている前に彼女が失踪してしまうのです。
何故彼女は自分の前から姿を消してしまったのか⁇
手がかりは何もありませんでした。
架は失踪した真実を見つける為彼女の過去を探っていきますが、そこで彼が知らなかった彼女の過去が明らかになってきます。
タイトルにある“傲慢と善良”
この2人の物語にぴったりのタイトルだなと感じました。
恋愛にしても何にしてもそうですが、本当に幸せになる為には、他人に流されず、自分で決めることだと思いました。
相手に何を求めるのか?
人間の欲は果てしないです。人を点数化するのはどうかと思いますが、人間は完璧では無いしある程度の妥協は必要です。
自分と向き合う相手のことをどれくらい理解出来ているのか、上面ではなく内面も理解できることが大切なのです。
対人関係における信用とは…を深く考えさせられる作品でした。