🚩9/25-9/30 読書期間
『壬生義心伝 上巻』
浅田次郎さん
人生初の時代小説ですが、浅田次郎さんの作品は2作品目です。
以前に天国までの100マイルを読みました。病気の母を救う為に奔走する息子のストーリーで感動物でした。
今回の作品も感動物の予感⁉︎
主人公は吉村貫一郎。
彼は知的であり、何より強い。
昔で言う国の為に死ぬのではない、死にたくないから人を切るという変わった思考の持ち主でした。
人を切って貰ったお金を決して自分に使うこともなく故郷にいる家族に送るという。家族思いの隊士でもありました。
子供達にも慕われていたのですが、同じ新撰組の中でも恨む人も居たみたいです。
主人公の人物像を知る知人が当時のことを訥々と語ることにより吉村貫一郎という人柄を明かしていくのですが、まだ上巻ではハッキリとした人物像が分かりません。
特に印象的なシーンは服部武雄という御陵衛士(ごりょうえじ)がいました。かつて吉村と仲の良かった人を吉村自身が刺殺するシーンと新撰組の古株である斎藤一が機嫌を損ね、吉村に戦いを挑み吉村が見事な剣さばきを見せた所でした。銭こさえ貰えれば仲間を犠牲にしても良いという思考は中々凄い者です。
鳥羽伏見の戦いで新撰組がボロボロになり消滅された戦いがありましたが、仲間が負けを悟り引き返していく中で吉村だけは敵に立ち向かっていくシーンはあまりの勇ましさに驚かされました。
まるで時代劇を見ているようです。
副長助勤 斎藤一
の実在されたという人物も登場します。
新選組(しんせんぐみ)は、江戸時代末期(幕末)に、京都において反幕府勢力を取り締まる警察活動に従事したのち、旧幕府軍の一員として戊辰戦争を戦った武装組織である
ウィキペディアより〜
引き続き下巻を読みます。