🚩8/15-8/18 読書期間
『贖い 下巻』
五十嵐貴久さん
上巻に引き続き下巻でした。
上巻では、下巻にどう続いていくのか全く予測がつきませんでしたが、下巻で一気に急展開をむかえます。
下巻に進むにつれ、犯人というよりも、犯人の動機が気になってしまい、もうページを捲る手が止まりませんでした。
真面目で周りからも評判が良く、慕う後輩も多く偉ぶらず、昇進も断りどんな仕事もそつなくこなし、毎日規則正しい生活をしている。
そんな人間だが、交友関係を断ちきっており、どこか陰がある…。
その理由がこの作品のタイトルである“贖い”に繋がっていくことが分かりました。
3つの事件がこういう展開で繋がるとは…
終盤で、犯人が失踪したシーンではリカのようなハラハラ感もありました。
一見目立たない捜査官達も後半は大活躍でした。
ミステリー小説を何作品か読んできましたが、
殺人を犯したと認めないvs証拠はないがどうにかして見つけ出そうとする刑事という熱い戦いが繰り広げられるミステリーを読んだのは初めてでした。
今回の作品で活躍した刑事さんが誘拐という作品にも登場しているみたいなのでそっちもいずれ読んでみたいと思います。
暑い夏に良き一冊でした。